こんにちは。
うちだ広大です。
ライティングには共感が必要だ!
売る為には共感しましょう!
読み手を共感させましょう!
という教えも多いですよね。
ライティングを教える人の多くは、感情に訴える文章を書くことが売る為には必要だ!と説いている人が非常に多いです。
「共感」って文章に必要なのかどうか?ですが私は共感は必要だと考えています。
しかし、セールスライティングやWEBライティングを教えている多くの人が共感しているつもりで、「同感」しているだけなので、共感と同感を間違っているのです。
共感と同感、そして、共感の本質とは何かをわかっていない人が指導しているので、多くの人が頑張っても集客できなかったり、文章でお客様の支持を得ることができずにインフルエンサーになろうと頑張ってしまうという悪循環にハマってしまっています。
では、セールスライティングにおける共感とは何か?
どのように書けば良いのかをこの記事で解説していきたいと思います。
共感ライティングと同感ライティングの違い〜同感ライティングが売れない理由
冒頭にも触れましたが、多くの人はライティングでお客様に共感させようとしているのですが、共感ではなく、同感しています。
日本語の国語辞書では「同感」と「共感」は、ほぼ同義語とされているので同じような意味合いで捉える人も多いのかなと思います。
ライティングで使う「共感」という意味は同感とは違う意味であると私は定義しています。
その意味をこれから解説していきます。
カウンセリングの世界などで言われる「共感的理解」という言葉がありますが、来談者中心療法を提唱した「カール・ロジャース」は、日本語の共感というのを「empathic understanding」と表現しました。
直訳すると、「感情移入的に理解する」という意味です。
一方同感は英語では、「agreement」という意味で、賛成するという意味でもあります。
多くのライティングを教える側の人は、文章においての「共感」を「わかる、わかる!」という「agreement」=賛成という意味合いで共感を考えています。
私が言っている共感は、カール・ロジャースが言っている「感情移入的に理解する」ことです。
”感情移入の意味は、他人の表情や言葉で、感情などを自分のものとして体験すること”
とあります。(四文字熟語辞典)
つまり、共感ライティングにおいては、「相手の問題を自分のものとして言語化し表現すること」と言えるでしょう。
共感とは、「相手」がどう感じるのかがわかることです。
例えば、相手に悲しい出来事があったときに、「本当につらい思いをされたのですね!」と心から感じ、理解することが共感です。心の底からつらかったんだね!と理解を示すことです。
同感は、自分の経験と相手が話す内容と照らし合わせて共通点や相違点を見つけ、「自分」がどう感じるかというものです。
例えば、相手に悲しい出来事があったときに、「私も同じ経験したからよくわかります。」本当につらいですよね」というのが同感です。
多くの人は、共感と言いながら後者の同感を共感として使っているのではないでしょうか?
この共感と同感では、読み手の感じ方は大きく変わってきます。
同感をベースにライティングする人は、自分の体験や経験談がベースになることしか記事が書けません。
自分の体験以外では反応が取れなくなってしまうのです。
なので、そのうち体験談も無くなっていくので行き詰まっていきます。
一方、本当の共感でのライティングは、相手の気持ちを理解することからスタートしているので、相手のことを良く理解した上で本当に言いたいことや考えていることを代弁することで「そうだよね。わかるよ」と伝えることができます。
例えば、ダイエットを題材に解説していきましょう。
同感でのライティングの場合
「私は30代を過ぎてから運動もしなくなり、不規則な生活を送っていて、気づけば10キロ以上太ってしまった。
サプリメントや、食事制限しても一瞬は痩せるけど、すぐにリバウンドしていました。
揚げ物を食べたい日もあるけど我慢してできるだけカロリーは抑えて、と制限していたらある日気がついたらドカ食いをしてしまいました。
食事制限をしている人は同じような経験あるのではないでしょうか?
私は、あらゆるダイエット方法を試してみたけど、続けられずに毎年今年こそ痩せようと決意するもののなかなか痩せられませんでした。
これをお読みの方も同じように、毎年痩せよう!と誓っていてもなかなか痩せることができずに、食べてしまっては罪悪感を感じていませんか?
その罪悪感やダイエットともおさらば出来る方法が実はあるんです。
万年ダイエットをしていた私が、〇〇に出会って、〇〇を使うことでたった3ヶ月で痩せることができました!
私が痩せたようにあなたもそのダイエット今度で終わりにしませんか?
あなたも、私と同じように〇〇をするだけですぐに痩せる体質に変わることができます。
同感の文章ってうまく書けないのですがこんな感じでしょうか。
どちらかというと感想に近いイメージですよね。
相手に共感した文章を書く場合は、こんな感じです。
ダイエットをして5キロ落としたいと思って毎日運動、食事制限をしています。2ヶ月で1キロほど落ちましたがそこからなかなか落ちず、3ヶ月ほど停滞が続いています。
運動も毎日しているし、食事も気をつけてかなり我慢した食事をしているのにも関わらずなかなか痩せません。
なかなか減らない不安で毎日ダイエットのことばかり考えていて、余裕がなくなって些細なことでイライラしたりしてしまいます。
このようにダイエットをしている人は、すぐに出ない結果に不安になり、もっと頑張らないと!我慢しないと!と思っているのではないでしょうか?
ですが、あなたは、今でも十分頑張って、本当に我慢していますよね。毎日ツラいと思いながらもダイエットのために頑張っているあなたはとても偉いと思います。
もしかして、身体も疲れているのに運動したり、食事制限をしていませんか?
その状況で頑張っていては、精神的にもツラいですよね。
実は、ダイエットは、我慢や疲れている状態だと効果が出ないのです。なぜなら、我慢したり、疲れていては、自律神経なども影響するので痩せにくくなってしまいます。痩せるために必要なことは、疲れていたらまずはしっかり休むこと。そして、適度な運動と、しっかり栄養を摂ること。そして、食をコントールすることです。
もし、あなたが今、なかなか痩せられずに、身体も心も疲れているのでしたらまずはしっかり休むことが必要です。
大丈夫、頑張り屋さんのあなただからこそ、今からお伝えすることを実行していただければきっと痩せることができますよ。
みたいな感じですかね。
これが共感なのかどうなのか?という話もありますが(笑)
似ているようですが、相手の気持ちを理解する共感と、自分の体験や経験ベースの同感では少し読み手の感じ方も変わってくるのかなと思います。
例題があまり良い出来ではないのですが、同感の場合は、自分のことを中心に文章を書いていきます。ですので、同じような体験をしている人は「うん、うん、わかる!」と賛同をして「同感」してくれます。
共感は相手のことを中心に書き、相手の場面、気持ちなども描写します。なので、読み手からは、「自分のことだ!」「この人ならわかってくれる!」と思ってもらえます。
共感型は、自分のことではなく、読み手(対象としていお客様)のことを書いているので、お客様の気持ちに感情移入して文章を広げていきます。
なので、共感させろ!と教えている人は、同感型のライティングということになり、結局は自分のことしか書けないので、ネタが尽きて集客に行き詰まっていくのですぐに売れなくなるのです。
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共感ライティングはお客様の困り事とその気持ちを知ることから始まる
そもそも私は、欲しいと思ってもない人に文章で売るということは詐欺師以外はできないと思っています。
なので、最初に欲しいお客様はどんなお客様か?ということを知ることが大切です。
どんなお客様かを知ることができれば、そのお客様がどんなことに不安を感じているのか?
どんなことにツラいと感じているのか?
どんなことに悩んでいるのか?
嬉しい、楽しいなど、お客様の感情を知ることが先になります。
その感情を知った後に、そのお客様の一日の場面を切り取っていきます。
ものを売るセールスライティングでも同じで、お客様の感情を先に知ることが必要です。
基本的にビジネスはお客様の困りごとから成り立っています。
ですので、お客様は何に困っているのか?を先に知ること。
そして、その困りごとから感じている感情を理解することが共感ライティングには必要になります。
そもそも共感ライティングには自己開示なんて必要ありません。
売り手のあなたのことなんてお客様はどうでも良いのですから。
お客様は自分の知りたいこと、解決したいことの答えを探しているのです。
ですので、あなたの体験や経験をつらつら書いていても、同調や同感する人しか集まりません。
本当にお客様の困りごとを知り、その感情を理解し、同じ景色の中で心の底から共感することで「わかってくれる!」というお客様の支持が集まるのです。
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お客様が感じている真実を言語化し、事実を論理的にわかりやすく伝えることが共感ライティングのコツです
お客さまが感じる真実はお客様の感情の数だけ存在します。
つまり、お客様の感情によって無限に真実があります。
お客様が感じている真実を知り、文章として表現することが、文章の冒頭の場面描写、感情描写になります。
そして、お客様が感じている真実を受け止めてあげること、心から理解することが共感ライティングでは大切だと私は考えています。
逆を言えば、心から理解したくない人はお客様になり得ないとも言えるので、自分のお客様は誰なのか?がより明確にすることもできます。
また、お客さまが感じている真実を否定するのではなく、お客様の気持ちに寄り添って共感すること。
その上で、あなたが解決できる事実を正確な技術、情報、知識を持ってわかりやすく伝えていくことです。
セールスライティングでもWEB集客ライティングでも、1番大切なことは、読み手であるお客様のことを知ること。
ここを知らない限りどんな書き方を学んでもいつまでも売れないでしょう。
まずは、あなたのお客様が、どんなお客様なのかを知ることから始めましょう。
書くことは数をこなせばある程度上達します。
書けない、書いても売れない、反応が取れない人は、自分のお客様は何に困っていて、どんな気持ちを抱えているのかをわかってないからです。
そこを共感できるようにお客様のことを知る。ここから始めていきましょう!
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