オウンドメディアやコンテンツマーケティングとして、お客様の接点を増やす為に企業ブログを行うところは増えています。
いざ初めてみたのはいいが、記事更新もままならなずに、ターゲットも定まらずに失敗する企業が多いです。
また、ライターに記事を書かせたのはいいが質の低いコンテンツになり、アクセスはあるが全くコンバージョンがないサイトになっているサイトも見受けられます。
ここでは、企業ブログの書き方や、運営方法、テーゲット設定のコツやテーマの決め方などを公開して行きたいと思います。
2016年くらいから盛り上がりを見せてきたコンテンツマーケティングやオウンドメディア。
最近では様々な企業がオウンドメディアを運営していたりします。
通販会社のセシールや、雑誌のCanCanなどもオウンドメディアを運営しています。
このように企業がオウンドメディアやお客様が欲しい質の高い情報を発信するメディアを作り出す背景は今の時代では当然の流れかもしれません。
今まで企業は、一方的な情報を顧客に発信してきました。
それは顧客が望む情報ではありませんでした。
大量生産、大量消費のメーカーマーケティングが主導の時代はそれでもよかったのですが、今はそのメーカーマーケティングと言う「売り手都合」が通用しなくなってきました。
伸びている企業は「コンシューマーマーケティング」を活用しています。
その為、企業がブログから顧客とのつながりを作り、SNSも絡めて信用関係を構築してファンを増やしていくと言う「プル型のマーケティング手法」に変わってきました。
つまり、お客様の価値観の変化があるのです。
そこに敏感に反応している企業はオウンドメディアやコンテンツマーケティングを考えています。
他社がやっているから当社もやる。
流行っているからとりあえずメディアを作るという視点では企業ブログの運営はうまく行きません。
なぜ企業ブログやオウンドメディアを運営するのか?
その最大の理由は、「企業の利益につながること」だと思います。
つまり、最終目的のゴールは利益に繋がらなくてはいけません。
アクセスがいくら何十万アクセスとあってもコンバージョン(成約率)が低ければ意味がないのです。
アクセスアップはもちろんですが、簡単に言えば企業がブログをやる目的はロイヤルカスタマーを増やすことです。
マーケティングを駆使するプッシュ型の売り方ではなく、お客様が欲しい情報を発信し、信用・信頼を構築し、ファン層を拡大し、お客様の購買につながる。
そのような状態を作っていくことが企業ブログではゴールの一つになります。
これは、何を目的にするかでゴールは変わってきます。
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企業ブログを始めてみたのはいいが、なかなかアクセスが取れずに反応が出ないということの方が多いです。
企業ブログで成果を出せないブログはこんな感じではないでしょうか?
・商品やサービスの紹介やセールスばかりしている。
・スタッフ間でしかわからないような話題を記事にする。
・自社のこととは関係のないランチ記事や書き手の主観の記事。
・お客様が知りたくもない自社製品のスペックやうんちくばかりの記事。
・自社がいかに素晴らしいかを書き連ねる提灯記事。
・どんなお客様へ向けた情報発信か決めずに、スタッフに闇雲に記事を書け!と言っている。
などです。
自社商品やサービスの紹介ばかりでは、プル型のマーケティングではなくプッシュ型のマーケティングになってしまいます。
自社がいかに素晴らしいかや、うんちくやスペックなども同様に売り手である企業の一方通行のブログになってしまいます。
内輪の話などはお客様には関係なく、記事の価値を下げてしまい次第にサイトにお客様は寄り付かなくなってしまいます。
企業ブログを行うスタッフがしっかりお客様が欲しい情報をリサーチしていることが最も重要になります。
企業ブログを成功させるためには、必要な手順があります。
企業ブログのコツの多くはターゲットを明確にし、絞り込め!と教えていますが、この絞り込め!という教えこそがブログ担当者を路頭に迷わせてしまうことになるのです。
このターゲットを絞るという視点を少し変え、最初の手順から作っていくことで企業ブログはブレずにお客様へ向けた有料コンテンツに育って行きます。
その為の手順を公開していきます。
あなたの会社でブログメディアを作る目的なんなのでしょうか?
まずは、ブログの目的をはっきりさせることが必要です。
その際に考えて欲しいことはたった1点です。
【あなたの会社のサイトはどんな目的の為に存在するのでしょうか?】
その定義を明確に決めることが最初に必要です。
もしすでに運営しているがうまく結果が出ないという企業ブログは、この運営する目的をもう一度考えてしっかり定義を決めましょう。
ブランディングのためにあるのか?
商品サービスの認知のためのなのか?
販売を目的としているのか?
求人採用が目的なのか?
などあります。
その目的をはっきりさせましょう。
あなたの会社では一人をブログ担当やコンテンツマーケティング担当にしていたり、広報の人に全てを任せていたり、各スタッフや各店舗で運営させていたりしていませんか?
チーム作りのために必要な点は
・用語を統一すること。
言葉の意味や、具体的に何をするべきなのかを明確にし、チームで用語とルールの統一を図る。
ただ闇雲に記事を更新しましょう!では誰も書けません。
どんなテーマの記事をどれくらいのボリュームで投稿するのか?など細かい用語の統一を図ることがチーム作りには必要です。
・チームには編集者を設けること
ライターだけではなく、客観的に記事を添削し編集できる能力のある編集者がいると書きっぱなしはなくなります。
編集者とライターが密に情報共有することにより方向性がブレずにお客様へ向けた質の高い記事を書くことができます。
外部ライターに書かせた場合にサイトに統一感が無くなる理由は情報共有ができないからです。
成功するブログで一番重要なのが「誰に向けて書くか?」です。
多くのWEBコンサルなどが言っている「ターゲットを絞る」はここの部分です。
その為のペルソナ設計が企業ブログでも最も重要になってきます。
ペルソナを作る場合は「お客様知る」ことです。
そのために必要な考え方は、お客様のライフスタイルから人物像を組み立てていくのです。
【ペルソナ作成の大まかな流れ】
1.どんなテーマにブログにするかを決める
あなたの業種でどんなテーマのブログにするのかを決める。
2.お客様のTPOSを決定する。
テーマの内容からお客様のT-時間、P-場所、O-場面、S-ライフスタイルを決定する。
3.決定したTPOSでのお客様像に近いユーザーを調べる。
4.調べたユーザー情報を整理する
5.ペルソナシートに落とし込む
と言った流れです。
お客様のTPOSを決定しないとブログのテーマはブレて、誰に、何を伝えるのかが明確になりません。
ここを決定することで、ユーザーが知りたい内容で、ユーザーがどこまで共感してくれるか?
ユーザーの悩みを知り、その解決策を提供し続けることが可能になります。
T:ユーザがどんな「時」に困るのか?
P:ユーザーがどんな「場所」で困るのか?
O:ユーザーがどんな「場面」で困るのか?
S:TPOで困る人のライフスタイルはどんなライフスタイルなのか?
ここまで決めることで企業ブログは勝手にファンを獲得するブログに変わっていきます。
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ブログを書くときには、お客様が知りたいことや、お客様のニーズに沿った記事を書くことが読まれるコツになります。
企業ブログを書く為のコツと流れをご紹介します。
記事を書き進めていくうちに何を書いているのかがわからない!となってしまう人の多くは、記事タイトルを後で決めています。
後で決めるということは、誰に何を伝えたいのかが明確になっていないということです。
特に企業ブログの場合は自社の商品やサービスや自社のことを記事にします。
その場合に、なにを書きたかったのかもわからずに、誰になにを伝えたいのかが明確になっていないとただの自社紹介などで終わってしまいます。
そうならない為にもまずは、記事タイトルを読んだだけで何を伝えたいのかを明確にすることで、ブレずに記事を完結させることができます。
タイトル設定も記事内容以上に重要なのでしっかり時間をかけましょう。
タイトルを決められないということは、お客様(ペルソナ設定)明確ではないということです。
どんな人の課題か解決をするのか?を意識しながらタイトルを決定しましょう。
企業はあらゆる情報を発信したくなることは十分わかりますが、ブログの場合は、1テーマ、1顧客です。
ここに複数のテーマが入ってしまうと読み手は興味を失ったり、優良な見込み客が集まらなくなってしまいます。
記事ごとにテーマから考えるお客様像は異なっていきます。
同じテーマでも複数の顧客像があることを先に理解することで1つのテーマで様々なお客様へ向けた記事を量産することができます。
ブログを書くときに必要なことは、お客様の悩みの場面の表現です
その理由は、人は、自分が経験していることや、経験したことに対して、「共感」し、その体験や、経験を 頭の中で思い浮かべます。
ラブソングを聞いて涙を流すのも、そんな経験や体験をしたからです。
映画やドラマを観て感動したり、怒りを覚えたりするのも、そのような体験を過去にしているからです。
つまり、人は、自分が投影できるものに反応します。
ここを逆手に取ると、お客様の今感じている悩みの場面を表現することで、「私のことだ!」と思ってもら える記事を書くことができます。
ここが、コピーライティング術や、書き方に特化しかライティング術と大きく違うところです。
お客様の悩みの情景をブログ書くことで集客できる文章、共感される文章になります。
つまり、書き手がお客様のことを知る必要があるということです。
ブログを書いたらそのままではなく、必ずチームで見直しし、編集する癖をつけましょう。
編集し、修正をかけることで、記事のクォリティーが上がることはもちろんお客様へより伝わるブログとなります。
書くだけで終わらずに、書いた後も大切にしましょう。
どんな目的を持ってブログを作っていくのか?企業が熱意を持って作っていくことが必要です。
ブログはすぐに結果が出るものではありません。
しかし、結果が出始めていけば広告費を使わずにほったらかしでも収益をあげるコンテンツになっていきます。
その為には、あなたの会社のお客様により質の高く、有益な情報提供が必要になっていきます。
あなたの会社はどんなお客様を、なぜ幸せにしたいのか?
という根幹でもある部分をブログなら表現することができます。
信用・信頼をお客様と一緒につくり上げるためにブログを活用していきましょう!
当社では、サイト改善、検索エンジン対策、記事の内容分析、改善などを行うコンサルティングも行なっています。
詳しくはご相談ください。
サイトのコンテンツ数でお見積もりさせていただきます。