こんにちは。

うちだ広大です。

先日、ふらっと近所のお好み焼き屋さんに入りました。

そこは、お世辞では綺麗なお店とは言えない、なかなか年季の入ったお店。

19時くらいに入店した時には、店主であるおばあちゃんは、TVの前で寝てました笑

私が入店したことに気づくと、顔をくしゃっとさせた満面の笑顔で「いらっしゃい」と声をかけてくれました。

近所ではあったものの、初めて入るのでよくわからない。

そして、メニュー表はテーブルにはない。

席に座ると、１リットルのペットボトルにお茶を満タン入れて、グラスとともにテーブルに置いてくれました。

メニューは最近のお好み焼き屋さんにしては安いのか、1000円超えるものはほとんどありませんでした。

お客さんもあまり来てなさそうなこのお店ですが、３５年続いているそうです。

おばあちゃんと少しお話をして、このお店がなぜ３５年続くのかが少しわかった気がしました。

頼んだお好み焼きを食べていたら、おばあちゃんが笑顔で聞いて来ました。

おばあ：味はどう？

私：すごく美味しいよ〜ありがとう＾＾

おばあちゃんは、自分の孫を見るかのような笑顔で私が食べているのを見守ります。

時折、お茶やお酒の氷いるか？と氷も持って来てくれます。

お店には私一人だったので、おばあちゃんと会話を楽しむことにしました。

私：ここは、いつからやっているの？

おばあ：もう３５年になるよ！

私：すごいねー！おばあちゃん一人でやっているの？

おばあ：そうだよ！値段も３５年前からずっと一緒だよ！うちはコーラを瓶で出すんだけど仕入れは110円くらいかかるんだけど150円のまま。

値段は１回も変えたことないよ。

私：そうなんだね！３５年も値段変えてないと、食材も値上がりしたりするでしょ？利益はあまり取らないの？

おばあ：一人でやっているし、お金もそんなにかからないから十分だよ。年金もあるし！

私：そっかぁ〜。３５年も続いているのが答えだもんね。

私：夜は何時までやっているの？（私が入店したのが19時過ぎで、20時には閉まると思っていました）

おばあ：23時までだよ！

私：エーーー？23時？おばあちゃん一人で大変でしょ？

おばあ：そんなことないよ。お好み焼きは、焼けるまでこうやってTVの前で待っていたらいいから楽さぁ。

お客さんもあんまり来ないから丁度いいし、こうやってお客さんと喋ったり、お好み焼き作るのがボケ防止になるんだよ。

私：そうなの？お昼からやってたら大変かなぁって思ったけど。。

おばあ：開けてたらこうやってお客さん来てくれるし、来なかったらTVみてればいいからね！

お酒も冷蔵庫から勝手にとってもらうし。だからあんまり動かなくていいさ。

私：確かに冷蔵ケースから勝手に飲みたいの取るシステムだよね。

　（このお店は、酎ハイはスーパーなどに売っている缶チューハイです。生ビールと、焼酎は別であります。）

私：でも、お客さんたくさん来たら大変じゃない？

おばあ：そんなことないよ。たくさん来たら、自分で焼いてもらうから（笑）

私：なるほど！

この会話と、お店のシステムから、３５年も続けられる秘訣があるのがわかりました。

それは、必要以上にお金をかけずに、売上高ではなく、利益を出すことでお店を継続することができている点。

そして、継続させるためには、労働力を使わないオペレーションをとっている点。

さらに生活費は年金があるという点です。

これによって、お客さんがあまり来なくても生存できるのです。

多くの人は売上高を取りに行くために利益を失います。

だから、生存できなくなっていくのです。

このお店は、自然とそうしているのですが、これこそが生存の本質でもあります。

このようなお店から学ぶことは沢山あるなぁと思いました。

それは、「美味しいって言ってくれるお客様の笑顔を見ることが一番の楽しみ」だということです。

そのために毎日お店に出るのが楽しみだ！と笑顔で言っていました。

お客様の笑顔を見るためにお店をする。

そして、その笑顔を見ることが大好きで、楽しい！

これこそがビジネスでの本質ではないでしょうか？

お客様のことを考えることがとても楽しい！と思えることが好きなことをしてずっとビジネスをし続けられる秘訣であり、これこそが「好きなことで起業」をするという本当の意味なんじゃないかなと思います。

ビジネスは「お客様が笑顔になること」こそが本質です。

私は、このおばあちゃんから大切なことを教えていただきました。